この作品について
この作品は「レコードの溝を人が走っている」というスケールのギャップを楽しむ作品です。結論から言えば、現実ではありえない光景をあえてリアルに見せることが狙いです。黒いレコード盤の細かな溝の上を、マラソンランナーのミニチュアが列を作って走っています。手前のランナーははっきりと見え、奥へ行くほど小さくぼやけていく遠近感があり、まるで本当にレコードが巨大なトラックのように見えてきます。本来ならレコードが回ればミニチュアは飛ばされてしまうはずですが、そのありえない状況こそがこの作品の面白さです。
コンセプト
この作品のコンセプトは「音楽のリズムを走る動きとして見せること」です。理由は、レコードの溝が連続した曲線になっており、それがまるでランニングコースのように見えたからです。実際のビジュアルでは、レコードの黒い表面に刻まれた細かな溝が光を反射し、その上を小さなランナーたちが進んでいきます。先頭を追いかけるように複数のランナーが並び、溝のカーブに沿って走る姿が自然な動きを生んでいます。音楽とスポーツという異なる世界を重ねることで、音の流れを視覚的な動きとして表現しました。
苦労ポイント
この作品は完成までにかなり試行錯誤しました。Midjourneyで理想の配置を作るのが難しく、50枚近く生成してようやく1枚納得できるものができました。特にミニチュアのランナーがレコードの溝の向きに沿って並んでくれず、位置がバラバラになったり、レコードの表面に自然に立っていない結果が何度も出ました。そのたびにプロンプトを書き直して生成を繰り返しました。またライティングもやや暗く出てしまったため、最後はレタッチで影の部分を持ち上げ、レコードの質感とミニチュアの存在感が見えるよう調整しています。
さいごに
この作品は「ありえない光景をリアルに見せる」というアイデアから生まれました。レコードの溝を走る小さなランナーたちは、音楽の流れやリズムを別の形で表しているようにも見えます。そしてもう一つ、この作品にはインテリアアートとしての魅力があります。音楽好きの部屋やレコードプレイヤーのそばに飾ると、見るたびに新しい発見があるビジュアルになります。もしこの作品を気に入っていただけましたら、ご購入いただけるとうれしいです。
