この作品について
思わず二度見してしまう理由は、違和感があまりに堂々としているからです。結論から言えば、この作品はファッション性とギャグを同時に成立させた、シュールでおしゃれなポートレートです。理由は、引き締まった茶色の馬体と、四本足すべてに履かせた真っ赤なハイヒールブーツという組み合わせが、ありえないのに妙に完成されて見えるからです。滑らかに光を受ける首筋、張った胸、静かに前を向く顔つきはとても美しく整っているのに、足元だけは先の尖ったエナメル調の赤いブーツで完全に別の文脈へ振り切っています。上品さとばかばかしさが衝突せずに一枚へ収まっている、そのバランスがこの作品の魅力です。
コンセプト
狙ったのは、「おしゃれ」と「矛盾」をそのまま作品のエンジンにすることでした。そう考えた理由は、強いビジュアルは美しいだけでなく、見た瞬間に“なんで?”が生まれるほうが記憶に残るからです。馬はもともと十分に背が高く、身体そのものに完成されたラインを持っています。そこへさらにハイヒールを履かせるのは、機能としてはまったく不要で、むしろ無意味です。でもその無意味さこそが面白く、しかも赤いブーツによってファッションの記号が一気に立ち上がります。つまりこの作品は、過剰さと矛盾をあえて肯定することで、シュールなのにモードな印象を作った一枚です。
苦労ポイント
いちばん苦労したのは、四本足すべてにブーツを自然に履かせることでした。理由は、AIにとって馬の脚とヒールブーツの組み合わせが想像以上に難しく、少しでも崩れると作品全体が雑に見えてしまうからです。他のAIツールでも試しましたが、そもそも足の本数や位置関係が崩れたり、前脚だけブーツになって後ろ脚が裸足のままだったり、ヒールの形がぐにゃっと溶けたようになったりして、なかなか成立しませんでした。MidJourneyでも、四本の脚にそれぞれ同じ温度感でブーツを履かせるまでにかなり試行錯誤が必要でした。結果として、馬の立ち姿を崩さず、しかも赤いブーツの尖ったシルエットまできちんと見せられる状態にやっとたどり着きました。
さいごに
人は案外、自分でも気づかないうちに「センスとユーモアを同時に持っているもの」に惹かれています。結論として、この作品はそんな欲求に応えるための一枚です。理由は、ただ笑えるだけでも、ただかっこいいだけでもなく、その両方をひとつのビジュアルで成立させているからです。艶のある馬体、静かな顔、四本足に揃った赤いハイヒールブーツという組み合わせは、見れば見るほどおかしいのに、なぜか美しくも見えてきます。自分の感性の中にある“ちょっと変で、でもちゃんと洒落ているものが好き”という気持ちを形にしたい、そのまだ言葉になっていない購買欲求に、この作品が触れられたらうれしいです。もしこの作品を気に入っていただけましたら、ご購入いただけるとうれしいです。
