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Zeffy Night Keeper | カセットテープの透明メガネ - profile
Zeffy Night Keeper
幻想的な世界観の中に、ときどきくすっと笑える違和感をひとさじ。AIアートの鋭さに、夢とシュールなユーモアを重ねた、人と被らない個性派Tシャツ。当Blog → suzuri.jp へのリンクがあります。

カセットテープの透明メガネ

Zeffy Night Keeper | カセットテープの透明メガネ - cassette-tape-transparent-glasses

この作品について

ぱっと見では近未来的なアイウェアに見えるのに、よく見るとそれが透明なカセットテープになっている。この意外性こそが、この作品のいちばん大きな魅力です。顔の中央にはクリアな質感のフレームが水平に走り、左右のリール部分がちょうど目の位置に重なり、無機質な構造物でありながら不思議なファッション性を帯びています。なめらかな肌、まっすぐ正面を向いた視線、やわらかく閉じた唇の質感が写実的であるぶん、カセットテープの透明感と機械的なディテールがより際立ちます。レトロな記憶媒体を、未来的なポートレートへ置き換えたところに、この作品の面白さがあります。

コンセプト

狙ったのは、懐かしさと未来感をひとつの顔の上で衝突させることでした。なぜなら、古いものをそのまま懐古的に扱うよりも、別の文脈に載せ替えたときのほうが強い違和感と新鮮さが生まれるからです。カセットテープは本来、音楽や記録を保存するための道具ですが、この作品では視界を覆う透明メガネとして再構成されています。プラスチックの透明な板、細かな溝、左右の丸いリール、鼻筋にかかる硬質なラインが、ただの装飾ではなく“見るための装置”のように見えてくる。つまりこの作品は、記憶の象徴を未来的な身体拡張のように見せることで、レトロと近未来を同時に感じさせるポートレートです。

苦労ポイント

いちばん苦労したのは、Midjourneyが「カセットテープ+メガネ」という複雑な組み合わせをなかなか正しく認識してくれなかったことです。特に失敗しやすかったのは、カセットテープがただ顔の前に貼りついた板のようになってしまったり、逆にメガネらしさが強く出すぎてカセットの特徴が消えてしまったりする点でした。さらに、レンダリングによっては目が白目のように不自然になり、せっかくの近未来感が崩れて怖い印象に寄ってしまうこともありました。透明素材は少しでもズレると安っぽく見えやすく、左右対称も崩れやすいため、リールの位置や目元の見せ方を何度も調整する必要がありました。結果として、カセットテープの構造を残しながら、顔と自然になじむ透明メガネとして成立させるまでにかなり試行錯誤した一枚です。

さいごに

人は意外と、自分でも気づかないうちに「自分の感性を一瞬で伝えられるもの」を求めています。この作品が応えようとしているのは、まさにその静かな欲求です。未来的なのにどこか懐かしい、無機質なのに顔の美しさを引き立てる、その矛盾した魅力がこの一枚にはあります。透明なフレーム、カセットのリール、まっすぐ正面を見つめる視線が重なることで、ただ奇抜なだけではない洗練された違和感が生まれました。言葉にしなくても、自分はこういう不思議さや面白さに惹かれるのだと示したい人にこそ届いてほしい作品です。もしこの作品を気に入っていただけましたら、ご購入いただけるとうれしいです。